浄土真宗 親鸞会

学んだ人の声

学んだ人の声

心がほぐれ、孤独がやわらぐ
親鸞聖人の言葉にきっと遇えます

名前
高山昌春さん
出身地
富山県
職業
精神科医
性別
男性

仏教を聞こうと思われたのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?

大学受験に失敗して、浪人生活を送っていたとき、「人は何のために生きるのかなぁ」と一人で悶々と考え込んでいました。答えを探そうとしても、どう見つければいいかも分からず、疑問が晴れないまま大学に入学しました。
大学では、人生を語り合える仲間がほしいと思って、そんなサークルがないかと探して見つけたのが仏教のサークルでした。もともと「日本人なら仏教」という漠然とした思いがあって、仏教に関心があったからかもしれませんね。
他に、哲学サークルの話も聞いてみたのですが、難しくてついていけず、誘われて行ったキリスト教のサークルでも、人生の疑問に答えるものではなかったので、入りませんでした。
仏教の話は、とても理路整然と体系だった内容で、質問にも正面から答えてもらえたので、続けて聞くようになりました。

はじめて親鸞会で法話を聞いた時の感想は?

法話では、お釈迦様、親鸞聖人の教えを、現代の諸問題にも触れて話をされ、仏教がこんなにも自分に関係の深い教えだったのかと、新たな発見がありました。「本物」は時代も国も超えて、色あせることなくつながって、輝きを失わないんだなぁと、肌で感じ、とても感動したのを覚えています。

どうして続けて聞こうと思われましたか。

仏教には、人間の心の奥深いところまで教えられていて、嫌悪感を抱いていた自分の汚い心も、すべてお見通しで、誰にも言えなかった悩みを打ち明けられたような安心した気持ちになりました。孤独感、偽善、自分勝手さ、怠け心、そして何より死の不安について、驚くほど詳しく説かれる教えは、まるで自分の心が鏡に映されているかのように感じます。
それまで気づかなかった自分、見て見ないふりをしてきた心も、論理的に、客観的に、仏教の言葉を根拠として淡々粛々と説かれる話に、鳥肌が立つような驚きがあります。しかも聞けば聞くほど知らされることがあるので、続けて聞かずにはいられません。

親鸞聖人の教えを聞かれて、どう変わりましたか。

自分の中に“芯”となる信念ができました。困った時、失敗した時、苦しい時、つらい時に親鸞聖人の教えに立ち返ると、反省し、かつ元気になれます。また、人間の心の醜さ、弱さ、自惚れを教えられているので、以前よりも、他人の苦しみに寄り添えるようになったと感じています。

専門家の立場から、一言メッセージをお願いします。

精神科医という職業柄、生きる意味が分からずに苦しんでいる人、もう死にたいと訴える人と、毎日のように接します。周囲に気を遣って、誰にも相談できずに孤独に耐えていた患者さんに「よく今まで頑張って生きてきましたね」とそっと声をかけると、必死にこらえていた涙があふれる場面も少なくありません。
私たちは苦しむために生まれてきたのではない、生きているのでもない。幸せになるために生きています。生きることは苦しいけれども、人生をあきらめなくてもいい、幸せになれる時が必ずあると親鸞聖人の教えを聞いたからこそ、自信をもって断言できます。
「孤独」を抱えているのは、精神科を受診する方だけではありません。誰もが人には言えない苦しみや悲しみを抱えて、生きています。そして、その苦しみを誰かに分かってもらいたいと願って、生きています。
そんな方にこそ、誰よりも人間の心を深く掘り下げ、それを丁寧に「言葉」にして伝えられた親鸞聖人の教えを聞いていただきたいと思います。誰にも言えなかった悩み、分かってもらえなかった苦しみを、すべて受け止めてもらえたような、孤独がやわらぐお言葉に遇えるに違いありません。

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