親鸞聖人とは
戦後、出版された本の中で、最も多く語られた「歴史上の人物ベストワン」といわれる親鸞聖人。
どんな方なのか、ご紹介しましょう。
親鸞聖人
たくましきご一生
激動の時代を生き抜かれた親鸞聖人90年のご生涯は、まさに波乱万丈でした。
どんな困難にも屈しない親鸞聖人のたくましさの源泉はどこにあったのか。
それは、阿弥陀如来の本願によって人生の目的を達成され、
絶対の幸福に救い摂られた無限の喜びと感謝にありました。
親鸞聖人の波乱万丈の90年はひとえに、
すべての人が本当の幸せになれる道一つを明らかにされるためでした。
親鸞聖人の教えを聞けば、あなたも必ず絶対の幸福になれるのです。
ご遺言
- 親鸞聖人のご遺言
- 最後に、親鸞聖人のご遺言をお聞きしましょう。
「我が歳きわまりて、安養(あんにょう)浄土に還帰(げんき)すというとも、和歌の浦曲(うらわ)の片男浪(かたおなみ)の、寄せかけ寄せかけ帰らんに同じ。一人居て喜ばは二人と思うべし、二人居て喜ばは三人と思うべし、その一人は親鸞なり」(御臨末の書)
「まもなく私の、人生は終わるであろう。一度は弥陀の浄土へ還るけれども、寄せては返す波のように、すぐに戻って来るからな。
一人いるときは二人、二人のときは三人と思ってくだされ。嬉しいときも悲しいときも、決してあなたは一人ではないのだよ。いつもそばに親鸞がいるからね」
魅せられる親鸞聖人
親鸞聖人の語り尽くせぬ魅力の一端を、著名人の言葉で紹介しましょう。
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夏目漱石(小説家)
1867~1916親鸞聖人に初めから非常な思想があり、非常な力があり、非常な強い根底のある思想を持たなければ、あれ程の大改革(肉食妻帯)は出来ない(『漱石全集』所収「模倣と独立」)
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吉本隆明(思想家)
1924~2012一世紀とか二世紀とかの単位でスゴイなっていう思想家は何人かいると思うけど、こういう親鸞みたいに大変な思想家っていうのは、ちょっといないねえ(『悪人正機』)
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司馬 遼太郎(小説家)
1923~1996鎌倉時代というのは、一人の親鸞を生んだだけでも偉大だった(『この国のかたち』)
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マルティン・ハイデガー(哲学者)
1889~1976今日はじめて日本の聖者、親鸞を知った。10年前にこんな素晴らしい聖者があったことを知ったら、日本語を学び世界に拡めることを生きがいにしただろう(昭和38年『中外日報』より)