浄土真宗 親鸞会

読む・知る

親鸞聖人

親鸞聖人の御遺言は あなたへのメッセージ

親鸞聖人が90歳で浄土へ往かれて750年あまり。親鸞さまは今どこで何をされているのでしょう。親鸞聖人の御遺言に、今、聖人はどこで何をされているのかが記されています。聖人の御遺言をお聞きいたしましょう。

親鸞聖人が90歳で浄土へ往かれて750年あまり。親鸞さまは今、どこで何をされているのでしょう。苦しみのこの世を離れ、極楽浄土の温泉につかり、百味の飲食召し上がり、ゆっくりお昼寝でもされているのでしょうか。とんでもない。親鸞聖人の御遺言に、今、聖人はどこで何をされているのかが記されています。聖人の御遺言をお聞きいたしましょう。

親鸞聖人は、今どこに?

親鸞聖人の御遺言は、御臨末の御書(ごりんまつのごしょ)として知られています。

間もなく親鸞、今生の終わりが来るだろう。一度は弥陀の浄土へ帰るけれども、寄せては返す波のように、すぐさま戻ってくるからな。一人いる時は二人、二人の時は三人と思ってくだされ。うれしい時も悲しい時も、決してあなたは一人ではないのだよ。いつもそばに親鸞がいるからね

我が歳きわまりて、
安養浄土(あんにょうじょうど)に還帰(げんき)すというとも、
和歌の浦曲(うらわ)の片男浪(かたおなみ)の、
寄せかけ寄せかけ帰らんに同じ。
一人居て喜ばは二人と思うべし、
二人居て喜ばは三人と思うべし、
その一人は親鸞なり
(御臨末の御書)

親鸞聖人が亡くなられて750年、聖人が極楽におられたことは一日もなかったでしょう。それどころか、寄せては返す波のように、すぐにこの世に戻ってきていらっしゃるのです。
では、どこに?
それは聖人が仰せのとおり、あなたのとなりです。喜んでいる時だけでなく、苦しい時も悲しい時も、常に聖人は私のそばに来てくださっているのです。

親鸞聖人の御遺言の御心

親鸞、この世の終わりが来たら、阿弥陀如来の極楽浄土へ帰る

我が歳きわまりて 安養浄土に還帰す

これは親鸞聖人90歳のお言葉ですが、聖人だけに「我が歳きわまりて(命、終わる)」ということがあるのではありません。生ある者、必ず死に帰す。たとえ生涯、地震や津波に遭わずとも「我が歳きわまった」という時が、すべての人に必ず訪れます。何百年に一度の事故や災害にも、私たちは「万が一」を想定し、備えます。まして100パーセント訪れる自分の死は「万が万」の想定内。それに備える以上に大事なことはないはずです。
 
聖人は29歳の御時、阿弥陀仏の本願力によって、一念で、「いつ死んでも浄土往生間違いなし」と後生明るい心に救い摂られました。だからこそご臨末に、ためらいなく「安養浄土に還帰す(弥陀の浄土へ帰る)」と言われているのです。
これを「往生一定(おうじょういちじょう)」といいます。
「往」は、阿弥陀如来の極楽浄土へ往くということ。「生」は仏に生まれる。「往生」とは、弥陀の浄土へ往って阿弥陀仏と同じ仏に生まれることで、成仏ともいいます。「一定」は「ハッキリする」。いつ死んでも極楽往生間違いなし、とハッキリしたことを「往生一定」といわれるのです。
「我が歳きわまりて、安養浄土に還帰す」とは、聖人の「往生一定」の告白にほかなりません。今死ぬとなった時、果たして私たちは同じ断言ができるでしょうか。阿弥陀仏の本願力によって、一念で「往生一定」の身に救われることこそ、私たちの生きる目的であり、人生の決勝点であると親鸞聖人は教えられているのです。

一度は浄土へ往くけれども、寄せては返す波のように、すぐ戻ってくるぞ

安養浄土に還帰すというとも、和歌の浦曲の片男浪の、寄せかけ寄せかけ帰らんに同じ

では親鸞さま、極楽へ往かれたらどうされるのですか? とお聞きすると、「日帰りで戻ってくる」と仰います。なぜなら、この世界は苦しんでいる人であふれているではないか。それらの人を見捨ててはおけぬ。自分一人、楽しんでなどおれない。苦しみ悩む人が一人もなくなるまで、阿弥陀如来の救いを伝えずにいられない、と聖人は仰るのです。
「一度は浄土へ帰るが日帰りだ。苦しみ悩む人が一人もいなくなるまで、十方衆生(すべての人)が救われ切るまで、親鸞は無限に戻ってくる」と仰っているのです。

うれしい時も悲しい時も 親鸞聖人とともに

私たちは今、深い因縁で人間に生まれ、等しく阿弥陀如来に照育され、無上道を歩んでいます。うれしい時も、悲しい時も、決して一人ではありません。「はらからよ、ともに無上道を進もうぞ」と、いつも聖人が寄り添い、手を引いておられるのです。
「往生一定に必ず救うと誓われた弥陀の本願まことだった、本当だった」とハッキリする時が、必ずあります。光に向かう人生に、恐れるものは何もないのです。聖人とともに、往生一定の身になる決勝点に向かって、日々、明るく力強く前進させていただきましょう。

【まとめ】親鸞聖人の御遺言は あなたへのメッセージ

  • 親鸞聖人は御遺言に、一息切れたら阿弥陀如来の極楽浄土へ往くが、日帰りで戻ってくるといわれています
  • 極楽浄土から戻って、あなたのそばにいつもいるからね、との御心です

全て

講座のご案内

浄土真宗親鸞会では、全国各地で浄土真宗・親鸞聖人の教えが分かる法話や講座を開いています。また、インターネットを利用したオンライン講座もあります。