浄土真宗 親鸞会

親鸞会の歴史

浄土真宗親鸞会は、脈々と受け継がれてきた親鸞聖人の教えを、
正確に、分かりやすい現代の言葉で明らかにする活動を全国各地で展開しています。
その歴史をご紹介しましょう。

浄土真宗800年の歴史

浄土真宗親鸞会の歴史は、親鸞聖人が活躍された800年前までさかのぼります。
親鸞聖人が90年の生涯、ひたすら伝えられたことは「どんな人も本当の幸福になれる道」ただ一つでした。
その後、500年前の蓮如上人によって、親鸞聖人の教えは全国津々浦々へと広められます。


第一章

浄土真宗を明らかに 親鸞聖人(1173年~1262年)

京都でお生まれになった親鸞聖人は、29歳のとき、阿弥陀如来の本願によって絶対の幸福に救い摂られ、90歳でお亡くなりになるまで、ひたすら弥陀の本願一つを伝えてゆかれました。35歳で権力者の弾圧で越後(新潟県)流刑となり、40歳から60歳過ぎまでの20年間は関東で仏教を伝え歩かれました。晩年は京都に戻られ、何とか後世の人たちにも弥陀の本願を伝えんと、多くの著書を著されています。

葬式や法事を一大事とせず、生きている今、「人間に生まれてよかった」という本当の幸せ(絶対の幸福)になれる真実の仏教を明らかにすること一つに傾注されたご生涯でした。
浄土真宗で朝夕、お仏壇の前で読まれている『正信偈(しょうしんげ)』は親鸞聖人の書き残されたもので、その中に浄土真宗の教えのすべてがおさまっています。

第二章

浄土真宗を日本全国へ 蓮如上人(1415年~1499年)

親鸞聖人の教えを、最も正確に、最も多くの人に広められたのが、室町時代の蓮如上人です。43歳で法主になられた当時、寺の本堂はわずか3間4面(約18畳)。まずなされたのは、本尊を阿弥陀如来の絵像や木像の本尊から、親鸞聖人の教えられたとおり、御名号(南無阿弥陀仏)の本尊に戻されたことでした。朝夕の勤行に、親鸞聖人の書かれた『正信偈』を拝読するようにされたのも蓮如上人です。浄土真宗の教えを全国に伝えるために各地を精力的に回られ、足に食い込んだ草鞋の緒の跡が生涯消えなかったと伝えられています。さらに蓮如上人は、親鸞聖人の教えを仮名交じりで分かりやすく書かれたお手紙(『御文章』)を何百通も書かれました。一通の手紙が次々と書き写され、親鸞聖人の教えを全国へ伝える役割を果たしたのです。これによって浄土真宗は燎原の火のごとく日本中へと広まりました。

教えに感動した親鸞学徒の懇志によって、蓮如上人57歳の時、福井県吉崎に「吉崎御坊」が建立。68歳で、京都山科に「広大無辺、荘厳ただ仏国の如し」といわれる壮大な「山科本願寺」が建立され、さらに、蓮如上人83歳の時には大坂に石山本願寺が建立されました。わずか一代で、浄土真宗を日本一の教団にされた蓮如上人には一体どんな秘策があったのかと誰しも驚くに違いありません。しかし、それはただ、すべての人が絶対の幸福に救われる親鸞聖人の教えを、正しく、分かりやすく、懇切丁寧に伝える以外、何もありませんでした。
この蓮如上人をお手本として、親鸞聖人の教えを現代にお伝えしているのが、浄土真宗親鸞会です。

※イラストは「山科本願寺」

第三章

浄土真宗の現在 親鸞会

今日の浄土真宗は、葬式仏教・法事仏教となり、衰退の一途をたどっています。この現状を嘆き、親鸞聖人の本当の教えを明らかにしなければならない、と立ち上がられたのが高森顕徹先生です。浄土真宗親鸞会は昭和33年に、富山県高岡市の小さな会館を本部として産声を上げました。以来、「親鸞会の目的は、親鸞聖人の教えを正確に、速やかに、一人でも多くの人にお伝えする。これ以外にありません」という一貫して変わらぬ方針のもと、今日まで活動を続けてまいりました。昭和63年、射水市上野に現在の本部会館が完成し、その後も親鸞聖人の教えを聞き求める人が増え続け、520畳の本堂はすぐに参詣者を収容しきれなくなりました。平成17年には、二千畳の講堂を有する正本堂が完成し、1万人の参詣者が一堂に参詣できるようになり、毎月開かれている法話には、日本全国、海外からも集っています。

親鸞会の活動の歴史は、親鸞聖人、蓮如上人の教えられたことを、そのまま皆さんにお伝えし、お勧めする以外にはありませんでした。そして、これからも変わることはありません。本尊を御名号(南無阿弥陀仏)としているのも、皆さんに聴聞(仏法を聞かせていただくこと)をお勧めしているのも、親鸞聖人、蓮如上人がそのようになされたからです。親鸞聖人の教えを知りたい人、聞きたい人は、世界にあふれています。だからこそ親鸞会は、「われら親鸞学徒は、さらに珍しき法をも弘めず 親鸞聖人のみ教えを我も信じ人にも教え聞かしむるばかりなり」(親鸞学徒常訓)の常訓に基づき、親鸞聖人の教えを自らも聞き求め、皆さんにもお伝えするばかりなのです。

親鸞学徒常訓についてはこちら

アメリカの蓮如上人研究の第一人者、故・ロジャース教授(写真左側)は、浄土真宗親鸞会が、お釈迦さま、親鸞聖人、蓮如上人に一貫した教えを伝えていることに注目し、「親鸞会は、蓮如上人の遺産だと思います」と評しました。

親鸞聖人から蓮如上人、そして親鸞会へ。浄土真宗の教えは、今も大切に受け継がれているのです。

沿革

昭和27年4月徹信会(親鸞会の前身)発足
昭和33年9月浄土真宗親鸞会結成
昭和48年6月親鸞聖人御生誕800年祝賀大会
昭和49年11月富山県高岡市芳野へ本部会館移転
昭和51年10月ブラジル布教開始
昭和52年6月アメリカ布教開始
昭和55年3月ハワイ布教開始
昭和56年2月台湾布教開始
昭和57年4月韓国布教開始
昭和58年9月講師学院開講
昭和63年5月親鸞会館・本館落成(富山県射水市)
平成4年6月顕真会館落成(富山県射水市)
平成8年5月顕真学院落成(福井県あわら市)
平成11年10月蓮如上人500回忌法要
平成17年5月正本堂(二千畳)落慶法要
平成19年2月聞法ドメイン事業開始
平成20年11月親鸞会結成50周年大会
平成21年10月テレビ座談会始まる
平成23年10月親鸞聖人750回忌法要
平成28年10月ラジオ番組「浄土真宗親鸞会の時間」放送開始
平成29年10月シネマ学院(同朋の里)落成

講座のご案内

浄土真宗親鸞会では、全国各地で浄土真宗・親鸞聖人の教えが分かる法話や講座を開いています。また、インターネットを利用したオンライン講座もあります。