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体験談

尊い人命 ロボットで救う

川野 祐介(仮名)

大学時代、親鸞聖人のみ教えに出遇い、人命の尊さを知った私は、ロボットで人命を救う研究をしたいと思うようになりました。

ロボットと聞けば、〝人間の形をしていて手足が動くもの〟を想像しますが、実際はイヌ・ヘビ・魚・飛行機・ヘリコプター・車いす・ショベルカー・戦車など、形はいろいろです。

また一口に「人命を救うためのロボット」といっても様々な形があり研究内容もたくさんあります。

その中で私は「レスキューロボット」という、地震で倒壊した家の中に入って生存者を捜すロボットの研究をしています。

倒壊した家に人間が入っていくのは、余震で更に家が潰れる可能性があり危険です。また、人間の目や耳では、探す能力に限界があります。

ロボットを使えば、家が潰れてもレスキュー隊は無事で済みます。人間が入れない狭い場所も、小さいロボットなら通れます。

人間以上の能力を持つ目や耳にあたるセンサーも搭載できます。

そのために現在、私は研究室で、地震で倒壊した家をコンピューターで分析し、レスキューロボットの試験場を作成し、戦車の形の小型ロボットを動かすためのプログラムを作っています。

すべて前向きに

人生の目的を果たすためには、聞法はもちろん、研究以外の日常生活もおろそかにはできません。

健康を維持するために、毎日2・30キロを自転車で移動しています。

通勤途中には、後ろにひっくり返りそうな上り坂もありますが、すべて自転車を漕いで上ります。

また、子育てに奮闘する妻を少しでも楽にさせたいと、帰宅したら2歳の息子の遊び相手になり、着替えや歯磨きもしています。朝もなるべく息子の世話をしてから、仕事に出掛けています。

小さな善でも、やれば自分に善い結果となって現れてくる、と因果の道理を信じれば、辛いときでも善に励もうという気持ちが起きてきます。

どんな苦難に遭おうとも、生きる目的に向かっていると思えば、乗り越えられると力がわいてきます。

幸せな日々に今、感謝しています。

 

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