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供養とは|本当の供養を知れば、「これでホントにいいのかな?」の悩みや不安は消えます

「墓じまい」や「ゼロ葬」といった言葉をよく耳にする昨今ですが、本当に大切な人を亡くした時、「どうすることが供養になるのか」「どんな仏事をすれば慰霊になるだろう」「墓は無しでも大丈夫だろうか」などと、誰しも思い悩むのではないでしょうか。

葬式や法事をどう執り行うか、遺骨や墓はどうするか?という問題は、インターネットで調べれば、簡略な方法が種々紹介されていますので、その中から、故人をおろそかにせず、しかも、自分の予算に合う道を選ぶ人が多いようですが、「これでホントにいいのかな?」という不安が残る、という人も少なくありません。

そもそも仏教では「供養」について、どう教えられているでしょう。それをハッキリ知ったうえで、最善の方法を選択すれば、故人を見送る不安や心配から解放され、前向きに生きる一歩を踏み出すことができます。

後悔や悲しみから解放される供養の道はあるのか?

昔から、「亡くして初めて親の恩を知る」とか「孝行したい時分に親はなし」といわれます。普段は、なかなか気づきませんが、死別した時には、必ずといっていいほど、不孝を重ねてきた後悔が起きるものです。

永年、苦楽をともにした妻や夫、あるいは、かわいい我が子を、病や不慮の事故で亡くした時も、思い返すほどに、「もっと優しく接していればよかった」「あの時、どうしてあんな冷たいことを言ってしまったのか」と、悔やみ、深い悲しみに沈むことでしょう。

墓に布団をかぶせることもできず、遺骨に好きだったものを食べさせることもできず、どうしたら、このやり切れない気持ちが落ち着くものかと、落ち込むのは当然です。

そんな故人に喜んでもらうには、どうすればよいのでしょう。

それには、故人の望みを知ることが先決です。亡くなった人は何を望んでいるのか、ということは、あえて故人に尋ねてみるまでもなく、自分が、子や孫、大切な家族に、何を願うかを考えれば分かります。

細かくいえば、種々ありましても、「本当の幸せになってもらいたい」。これに尽きるではないでしょうか。亡くなった親や先祖が、子や孫の “不幸” を願うこともなければ、まして “祟る” ことなど、ありえません。故人もまた、生きている私たちが、幸せになることを願っているのです。

故人の願いに叶う最高の供養とは?

では、幸せに生きるには、どうすればいいのでしょう。
古来、幸福には、2つあります。「相対の幸福」といわれるものと「絶対の幸福」の2つです。

私たちが、日頃、「これがあればいいなぁ」「こんなふうに、なれたらなぁ」と思い描いている幸せは、実は「相対の幸福」といわれるものです。具体的に挙げれば、「あたたかい家族」「経済的なゆとり」「社会的地位」「豊かな才能」「慕われる人格」「信頼できる友達」「多彩な趣味」などに恵まれる幸福です。

これらは確かに、私たちを幸せな気持ちにしてくれるものです。しかしいずれも、一時的な安心・満足ではないでしょうか。病や災害、事故などの縁に遭えば、たちまち崩れてしまいます。たとえしばらく続いても、死んでいく時には、頼りにしていた幸せが、すべて、頼りにならなくなってしまうのです。

「相対の幸福」は、生きていくには、必要で大切なものですが、いつどうなるか分からず、常に不安が付きまとうので、本当の幸せとはいえないのです。

仏教には、どんなことがあっても崩れない、今、死ぬとなっても変わらない「絶対の幸福」になる道が示されています。その道を真剣に聞き、生きている今、「絶対の幸福」になって、この世から永遠に変わらぬ幸せに生かされることこそ、亡くなった人の最も喜ぶ、最高の供養となります。

『歎異抄』に示される真の追善供養のあり方

有名な『歎異抄』に、亡くなった人に対する真の追善供養のあり方を、親鸞聖人が、次のように示されています。

ただ自力をすてて急ぎ浄土のさとりを開きなば、六道四生のあいだ、いずれの業苦に沈めりとも、神通方便をもってまず有縁を度すべきなり。
(『歎異抄』第5章)

〈はやく、弥陀の本願を計ろう自力の心を捨てて、浄土で仏のさとりを開けば、六道・四生の迷いの世界で、どんな苦しみに沈んでいようとも、仏の方便力で、縁の深い人々から救うことができよう〉

生きている私たちが、生きている今、仏法を聞き絶対の幸福なってこそ、仏の方便力によって、たとえ、どんな苦しみに沈んでいようとも、縁の深い人々から救うことができるのだと、『歎異抄』に教えられているのです。

供養【まとめ】

  • 供養には、故人の望み・願いを知ることが先決。
  • 故人の願いは「本当の幸せになってもらいたい」に尽きる。
  • どんな人も「本当の幸せ」になれる道が仏教に説かれている。
  • 生きている人が、生きている時に、仏教を聞き、「本当の幸せ」「永遠の幸福」に生かされることこそ、故人が最も喜ぶ、最高の供養となる。
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