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体験談

亡き妻に感謝

遠藤善幸さん

2年前の秋のこと、カラオケの大会に出場した妻が、自分の番が来て、歌い終わって席に戻ったとたん、「気分が悪い」と突然倒れて意識がなくなったのです。救急車で運ばれましたが、4日後に息を引き取りました。クモ膜下出血でした。

何が起きたのか分からず、呆然としている私の目の前で妻は亡くなりました。人間の生命の儚さ、死を目前にしたときの人間の無力さを痛感しました。

突然、目の前から消えてしまった妻に今まで何もしてやれなかった悔しさから、妻の遺影を見ては、仏壇の前で泣きました。

しかし、どれだけ泣いても妻は帰ってこない。今の自分には、供養をしてやることしかできない。それから、今まであげたことのない正信偈を仏壇の前であげるようになったのです。

毎日、毎日、正信偈をあげているうちに、一体どんなことが書かれているのか、正信偈の意味が知りたいと思うようになりました。寺の坊さんに聞いてみても、

「意味が知りたければ、正信偈を解説されている本があるから、それを読んでください」

という何とも不親切な返事でした。

「住職は意味を知らないのだ。聞いても無駄だな」と思いました。

でも、どうすれば良いか。通信教育か何か、自分で学べるものがないかと、毎日届く新聞を見ていたとき、親鸞会のチラシが目に飛び込んで来たのです。今年の一月のことでした。

「これだ。もしかしたら正信偈の意味が分かるかも知れない」

と親鸞会主催の講演会の会場にかけつけました。話を聞いて驚きました。

まさしく、知りたかった正信偈のお話だったからです。

高森顕徹先生から親鸞聖人の教えを聞かせて頂く度に、「この方はただ人でない」と感じ、その大自信と、話の内容にぐいぐいと引き込まれていきました。

今、本当の親鸞聖人の教えを知らされ、求めずにおれません。

一座でも多く、高森先生のご説法を聞かせて頂き、親鸞聖人の教えられた通りの幸せの身になりたい。

「夢の世を 仇に儚き身と知れと、教えてかえる人は知識なり」

今は亡き家内こそ、私に仏法を聞けよと教えてくれた、仏法の先生であったと思わずにおれません。私が親鸞会で親鸞聖人の教え一筋に進むことこそが、亡き家内が一番喜んでくれることだと確信しています。

 

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