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体験談

なんのために勉強をするのか

村川秀雄さん(仮名)

私が人生の目的を考え始めたのは高校に入ってからでした。

勉学は中学から徐々に歯車の調子がおかしくなり、部活はどんなにがんばってもうまくならない。

それにつれて人間関係もぎこちなくなっていきました。友人が私の陰口を言っているのを、こっそり聞いてしまったときは本当に死のうと思いました。

しかし、死ぬ勇気もなく、鬱になる状態が続いていました。

時間は流れ、周りの空気は受験モードになり、次第に緊迫していく中で相対的に成績は落ちる一方でした。

「一体何のために勉強しているのだろうか。金?名誉?学歴?…」

はっきりしないことを目標にしても、やる気のやの字も出てきませんでした。

大学受験が人生のゴールではないと思っていたので、得意な数学が生かせる最小限の苦労で済みそうな、かつやってみたい仕事に少しでも近づけそうな大学を選ぶことにしました。

高校までの友人と別れ、新たな場所で何か変わりたいという気持ちを持っての決断でした。

入学手続きを終え、帰って遊ぼうかとでも思ったときに一人の先輩から声をかけられました。今まで漠然と考えていた人生の

的に興味をひかれ、聞きに行ったら「有無同然」の話があって、今までの経験から考えてごもっともだと思いました。

この話を聞いて、仏法には何かある、私の知らない真実があると思って続けて聞いていき、今日まで至っています。これからもこの真実がわかるまで、聞かせていただきたいと思います。

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