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体験談

不思議な日本語「なぜ生きるって考えたことありますか?」。この言葉に、私の思考は停止しました

ミャンマーでは今、日本語がブームになっています。日本からの投資や日本企業進出の影響で、日本へ留学したり、日本語を習得したりする人が増えているのです。ヌェヌェラインさんも、12年前から日本語の勉強を始め、今では、日本語学校を開き、自らも教師となっています。

そんなヌェヌェラインさんが、ある時、インターネットで知り合った日本人から、“不思議な”日本語を聞き、人生が一変したそうです。それはどんな言葉だったのでしょう。

日本語を教える仕事がしたい!

4人の兄弟を育てるために、両親が苦労して働く姿を見て、家族を支えて生きることの大変さを、子供心に感じておりました。将来、どんな仕事につけば、自分も家族も幸せになれるのかを考えました。

ミャンマーでは、日系の企業が多く、日本に対する憧れの気持ちもあったので、日本語をしっかり身に付ければ、よい仕事に就くことができ、収入も安定するのではないかと考えました。

近くの語学教室で、人一倍、日本語を勉強しました。学ぶほどに、日本語が大好きになり、日本語を教える仕事がしたいと真剣に思うようになりました。思い立ったらすぐ行動する私は、木材を購入して、自宅の隣に、日本語学校を造り、自ら校長となって、日本語を教えるようになったのです。

なぜ生きる?人生で一度も考えたことがなかった

その仕事も順調に進んでいたある日、フェイスブックで、一人の日本人と出会いました。

「なぜ生きるって、考えたことは、ありますか?」

この言葉に、私の思考は停止しました。日本語が分からないからでは、ありません。この“不思議な”日本語は、どういう意味なのか?

「なぜ」「生きる」も、言葉はカンタンなのに、「なぜ生きる」となると、何を問われているのか、つかめなかったのです。

なぜ生きる?。これまでの人生で、私は一度も、こんなことを考えたことがありませんでした。人は、この世に生まれ、頑張って生きて、最後、死んでいく。それが、人生だと思っていたからです。

両親がいて、そこに、私は子供として生まれた。
そして、生きている。それが、すべてでは、ないの?
それなのに、「なぜ生きる」って何のこと?

この日本人は、私に何を問いかけているのか、理解できませんでした。

なぜ生きる?問いの重大な意味を知って震えた

しかし、分からないながらも、「なぜ生きる」の言葉に引かれて、インターネットで、その仏教講師の話を聞くうちに、だんだんと「なぜ生きる」という言葉の意味が、分かってきたのです。

「なぜ生きる」とは……

人は“なぜ”この世に生まれてきたのか?
今、“なぜ”生きているのか?
これから先、苦しいことがあっても生きていかねばならないのは、“なぜ”なのか?

問われているのは、このことなのだと、知りました。

人生には、重大な目的がある。どんな人も、その大切な目的を知り、果たすために人間に生まれてきた。それが示されているのが、仏教だと分かったのです。

「なぜ生きる」。この言葉に、そんな深い意味があるとは、思いもしませんでした。その深さに触れた時、私の心は震えました。

なぜ生きる?今度は私から伝えたい

日本語が大好きで、色々な日本語を学び、必死に覚えて、人にも教えてきましたが、「なぜ生きる」という言葉を、私に教えてくれた人はありませんでした。

インターネットで仏教の先生と知り合い、インターネットで仏教を聞くことができて、本当によかったです。「なぜ生きる」を学ぶために、これまで日本語を勉強してきたのかな?と思うほど、うれしいです。

日本語を教えることは、とても、やり甲斐のある仕事です。しかし、言葉というものは、あくまでも「手段」であり、「目的」ではありません。伝えたいことがあってこそ、言葉は活かされます。

これから、もっと日本語と仏教を学び、大切な家族や友人、生徒たちにも、「人生には大切な目的がある。私たちの命は、平等に尊く素晴らしい」と伝えたい気持ちで一杯です。

仏教を明らかにされた親鸞聖人の教えはただ一つ、なぜ生きる、「なぜ生きる」の答えでした。私たちは、なんのために生まれてきたのか、何のために生きているのか。苦しくても、なぜ生きねばならぬのでしょうか。誰もが知りたいこの問いに、答えられたのが親鸞聖人です。
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