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浄土真宗

南無阿弥陀仏とは何か【浄土真宗の教え】

「南無阿弥陀仏」とは、例えていえば、世界一の名医がつくられた「特効薬」です。それはどういうことなのか? 順番に分かりやすくお話しいたします。

南無阿弥陀仏とは

Q 南無阿弥陀仏とは何でしょうか?

A「南無阿弥陀仏」とは、例えていえば、世界一の名医がつくられた「特効薬」です。
ここに、病で苦しむ人がいるとしましょう。放置すれば死んでしまうその人を助けようという医師が現れました。医師は長い研究努力の末に、病を完治させる薬をつくりました。その薬を病人に与えると、たちまち病は全快。苦しみから救われたその人は医師に心からお礼を言いました。
ここで「病人」に例えたのは、私たち人間のこと。「医師」とは、阿弥陀如来という仏さまです。その阿弥陀仏が完成された薬が「南無阿弥陀仏」です。その薬を頂けば、たちどころに病が「全快」いたします。全快して医師へ言う「お礼」が念仏です。

南無阿弥陀仏って呪文なの?

葬儀の時の祭壇や、墓前で手を合わせる時、多くの人が「南無阿弥陀仏」と称え、亡き人に、「ご冥福をお祈りします」とか「私たちを見守ってくださいね」などと話しかけています。これは、南無阿弥陀仏とは死んだ人への供養か、あるいは何かの呪文かまじない、と思うからでしょう。
また真夜中、墓場の近くを通る時、つい口から「南無阿弥陀仏」と出てくるのは、魔除けの効果を期待してのことかもしれません。
このように、いろんな場面で、いろんな心で南無阿弥陀仏を称えていますが、そもそも南無阿弥陀仏とは何なのか。それについて説明しましょう。

仏教では、すべての人をよく「病人」に例えます。なぜならば、すべての人は皆、苦しんでおり、その苦しみの原因が「心の病」にあるからです。
次に、病で苦しむ人があれば、それを治そうとする医師が現れます。同じように、私たちの心の病を必ず治すと、命を懸けて誓われた仏さまがおられます。それが阿弥陀仏という大宇宙最高の仏さまです。
医師は素手では病を治せません。病を治す原理に則ったを調合します。同様に、阿弥陀仏が、万人の心の病を治すために創られた妙薬、それが南無阿弥陀仏(名号・みょうごう)です。
薬を飲めば、たちどころに病は全快するように、南無阿弥陀仏の妙薬を頂けば、「心の病」は完治します。これを信心決定(しんじんけつじょう)といいます。
全快すれば医師にお礼を言うように、信心決定した人が、阿弥陀仏に言わずにおれないお礼の言葉が、「南無阿弥陀仏」と口で称える念仏です。

南無阿弥陀仏によって完治する「心の病」とは

ここで大事なポイントは、仏教でいわれる「心の病」とは一体どんな病か、まずそれを知ることです。
仏教ではこの病を「無明業障の恐ろしき病」といいます。無明とは明かりの無い暗い心のことで、無明の闇ともいいます。ここで「暗い」とは、性格の暗さのことではなく、ハッキリしない、よく分からないことをいいます。では無明とは何がハッキリしない、よく分からない心なのでしょうか?
人は何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか、苦しくてもなぜ生きねばならないのでしょうか?
私たちは、欲しいものを手に入れるため日々生きていますが、実はどれだけ欲しいものが手に入っても、人間に生まれてよかった、生きてきてよかったという心からの喜びがありません。あっても一時的で、すぐに色あせて消えてしまいます。
そんな苦しむばかりで、必ず死んでいかねばならない人生が、何のためにあるのか、なぜ生きねばならないか、それが本心よく分からない。これを無明の闇というのです。
ちょうど肉体が病に冒されると、どんな山海の珍味も、美味しく感じられないように、すべての人は無明という心の病のために、お金や財産、名誉や地位、結婚やマイホームを手に入れても、心から幸せを感じられないでいるのです。そしてそのまま臨終を迎えれば、心は真っ暗になってしまいます。

南無阿弥陀仏は お礼の念仏

そこで阿弥陀如来という医師は、私たちの無明の闇をぶち破り、人間に生まれてきてよかった、生きてきてよかったという生命の大歓喜を味わわせてやろうと、南無阿弥陀仏という妙薬を完成してくだされたのです。
この南無阿弥陀仏を阿弥陀如来より賜ると、一念で無明の闇は破れ、絶対の幸福に救い摂られます。その働きを「破闇満願(はあんまんがん)」といい、そうなったことを信心決定(しんじんけつじょう)といいます。
南無阿弥陀仏は、聞く一つで受け取れるようにできており、仏法を聞けば誰でも頂くことができます。そして信心決定したならば、そのうれしさから称えずにおれないのが、南無阿弥陀仏というお礼の念仏なのです。

【まとめ】南無阿弥陀仏とは何か

  • すべての人……病人
  • 阿弥陀仏……医師
  • 名号(南無阿弥陀仏)……薬
  • 絶対の幸福(信心決定)……全快
  • 念仏(南無阿弥陀仏)……お礼

(関連記事)南無阿弥陀仏について

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