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浄土真宗

本願寺派僧侶7人が親鸞会館を拝観:その理由と感想

令和7年1月31日、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の僧侶7名が、富山県射水市にある親鸞会館を訪れました。

この訪問は、若手僧侶の一人が「親鸞会に行ってみたい」と発言したことがきっかけだといいます。

理由を尋ねると、「なぜ親鸞会には、こんなにも参詣者が多いのか、何がそんなに多くの人を惹きつけるのかを知りたい」とのことでした。

まとめ役の僧侶と同級生だったという親鸞学徒が橋渡し役を担い、大型ワゴン車で親鸞会館へ到着した一行は、本館・大講堂から二千畳を拝観し、親鸞会の紹介ビデオを視聴しました。

その後、渡部隆志講師らと意見交換会を行い、それぞれ感想を述べられました。

以下では、その感想の一部を紹介したあと、感想の背景など解説いたします。

僧侶の感想を紹介

  1. 「かつては親鸞会を批判的に見ていました」
  2. 「何年か前、この会館の前を通ったけれど、予約もしていなかったので、中に入ろうとまでは思いませんでした」
  3. 「二千畳には柱が1本もないのに驚いた。本山は東西合わせても1600畳くらいだろうか。しかも柱がいっぱいある」
  4. 「私たちも、真剣に門信徒を育てなければならない。私たちには、〝真剣に〟という気持ちが抜けている」
  5. 「生まれた家が浄土真宗というだけで、形だけの参詣者になっている。二千万門徒といわれるけれど、本当だろうか」
  6. 「親鸞会が引っ張ってくれたら、浄土真宗は盛り上がる」
  7. 「高森先生のご著書も読ませてもらっています。新聞広告にもよく出ていますね」
  8. 「私の父は龍谷大学で、高森先生と同じ伝道部でした。本願寺と法論されていた時も、父は『顕徹さんは立派なんだぞ』と肩を持っていました」

1.かつては親鸞会を批判的に見ていました

かつて親鸞会は、西本願寺と宿善論争という激しい法論(仏法上の論争)を繰り広げ、真実の教えをあきらかにしようとしました。その名残で、本願寺派の僧侶から批判的にみられるということは、無理からぬことでした。

しかし時代が変わり、教えを伝えたいと思われる心ある若い僧侶の中には、親鸞会から学びたいと、親鸞会に関心を持たれている方が増えております。

2.何年か前、この会館の前を通ったけれど、予約もしていなかったので、中に入ろうとまでは思いませんでした

数年前から、関心をもっていた僧侶もおられ、今回因縁が実を結び、親鸞会館を拝観することができ、大変喜んでおられました。

今回の訪問団だけでなく、これまでも何人もの僧侶が、親鸞会館を拝観し、ご講演に参詣されています。

3.二千畳には柱が1本もないのに驚いた。本山は東西合わせても1600畳くらいだろうか。しかも柱がいっぱいある

親鸞会館は、正本堂(せいほんどう)3階に、畳敷きの空間では世界最大の2000畳の大講堂があります。LEDの大画面や先端技術を駆使した音響設備など、講堂のどこに座っても聞きやすいように、聞法最優先のさまざまな工夫が凝らされています。

どこに座っていても壇上が見えるよう、柱のない設計となっています。

聞法のための設備について、以下の記事もお読みください。

大映像・プロジェクター・音響パワーアンプをリニューアルした目的

4.私たちも、真剣に門信徒を育てなければならない。私たちには、〝真剣に〟という気持ちが抜けている

親鸞会では、正座での真剣な聞法を勧めています。

二千畳で阿弥陀仏の本願を聞かせていただけるのは、遠い過去世からの仏縁がなければ、決して有り得ないことです

ブッダは、幾多の難関を突破して聞法している親鸞学徒の仏縁を祝福され、こう激励されています。

「この身、今生に向かって度せずんば、さらに何れの生に向かってか、この身を度せん」

意訳:何がなんでも今生で救われねば、いずれの境界で救われようか。チャンスは今生にしかないのだよ。

それには、ブッダをはじめ善知識方は一貫して、「仏法は聴聞に極まる」と教えられています。阿弥陀仏の救いは、「聞く一つ」であるからです。

親鸞聖人は聞法の心がけを

たとえ大千世界に、みてらん火をも過ぎゆきて聞くべし

と勧められ、蓮如上人もまた、

火の中を分けても法は聞くべきに 雨風雪はもののかずかは

と諭されています。

その他多くの先達は、仏法は「骨折って聞け」「足で聞け」と、いずれも、「苦労して聞け」と勧められています。

楽な聴聞では、難信の弥陀の本願を聞きひらくことはできません。一大事の後生だから、正座で真剣に聞かせていただかなければなりません。

5.生まれた家が浄土真宗というだけで、形だけの参詣者になっている。二千万門徒といわれるけれど、本当だろうか

令和6年度の宗教統計調査によれば、浄土真宗系の門徒数の合計は、「14,973,739」人となっており、二千万門徒の時代ではなくなっています。

親鸞聖人の教えを知らない人が、日々増えていることは、仏祖に対し大変申し訳ないことであります。

一人でも多くの方に、正確に、速やかに、親鸞聖人の教えを伝えられるよう、日々反省し、研鑽をしなければなりません。

6.親鸞会が引っ張ってくれたら、浄土真宗は盛り上がる

親鸞会に対し、期待を込めて仰っていただきました。

ぜひご期待にお応えしていきたいと思います。

7.高森先生のご著書も読ませてもらっています。新聞広告にもよく出ていますね

僧侶の皆さんの中でも、高森先生の『なぜ生きる』や『なぜ生きる2』、『歎異抄をひらく』などご著書をもとに、学ばれ、話をされている方がいると、聞いています。

YouTubeでも親鸞会で学ばれていることを公言している僧侶もあります。

また今回だけでなく、これまでも何人もの僧侶が、富山の二千畳のある親鸞会館に足を運ばれたり、各地のご法座で聞法されたり、また寺での法話を親鸞会講師に依頼されたところもあります。

8.私の父は龍谷大学で、高森先生と同じ伝道部でした。本願寺と法論されていた時も、父は『顕徹さんは立派なんだぞ』と肩を持っていました

高森先生が過去に、本願寺と法論を繰り広げていたときは、多くの僧侶から批判的に見られていました。

そのようなときに、同じ龍谷大学伝導部(龍谷大学で浄土真宗を学び、学内外に伝える活動をしている学生の集まり)であった僧侶の方は、高森先生の味方をされたのだといいます。

高森先生の布教に対する情熱に、感銘を受けられていた、ということでしょう。

このように高森先生に対して、心ある僧侶がこれまでもたくさんおられたということを承知をしております。

教えを正確に、わかりやすく伝える

訪問団は日頃から、親鸞会講師のネット動画を多く視聴し、「寺には教えを説ける者がいないが、親鸞会は発信力がすごく、話も分かりやすい」と感嘆しておられました。

渡部隆志講師は、親鸞会の講師が常に同じ話をしている理由を「親鸞聖人のお言葉どおり、自分の考えを入れないから、講師の話は皆同じなのです」と伝えました。

そして、「親鸞聖人の本当の教えを伝えることが本会の目的です。協力できる皆さんとは、ともに手を取り合っていきたい」とも伝えております。

親鸞会の目的は、親鸞聖人の教えを正確に、速やかに、一人でも多くの人にお伝えする。

これ以外にはありません。

一人でも多くのご門徒の方にも、本当の親鸞聖人の教えが伝わることを、心から願っております。

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