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「正しい供養」を知って、私の人生は変わった |50年連れ添った妻を難病・ALSで失った松田さんの体験記

永年苦楽をともにした伴侶を失う悲しみは、筆舌に尽くしがたいものです。
松田敏夫さん(82)も、50年連れ添った奥さんを70代で亡くしました。
悲しみに沈む中、妻の最も喜ぶことは何か、「正しい供養」とは……?と考えるようになったそうです。その答えを知った時、生きる意味も知らされ、今は喜びあふれる心で暮らしています。松田さんの人生を変えた「正しい供養」とは、どんなことなのでしょうか。

妻のために「正しい供養」をしたい

あなたは、大切な人を亡くしたことがありますか。
親や子、夫や妻、恋人、親友……。
それまで心の支えであった人を失った悲しみは、とても深いものです。

墓に布団もかけられず、遺骨にご馳走を食べさせることもできない……。どうしたら、この心が落ち着くのか。故人と近しい間柄であればあるほど、悲痛な苦しみを感ずるのは、当然でしょう。

以前、このような告白を耳にしたことがあります。

「大好きな人と死別しました。やりきれない思いと、悲しみで1年経っても、全然気持ちが進んでません。10年もの思い出が痛いです」

「生きているのが苦しいです。6年前に妻をガンで亡くし、昨年の7月には中学2年生の長男を血液のガンで亡くしました。心の傷が癒えません。とてつもなく苦しいです」

このような時、やり切れぬ気持ちを静めるには、どう供養すればいいのだろうかと、誰もが悩みます。

「供養」の落とし穴3つ

ところが、そんな気持ちに付け込む新興宗教が、たくさんあります。いわば、「供養」を「売り物」にしているのです。彼らの常套手段に引っかからぬよう、3つの落とし穴をお知らせしましょう。

①供養しないと祟りがあると脅す

「あなたのご主人、今、冥土で大変苦しんでおられますよ。きちんと供養してあげないと、祟りがありますよ」などと、まことしやかに告げて、高額な祈祷料を要求する。

②供養したのに効果がないと、供養が足りないと脅す

祈祷してもらったあとも、不幸が続く。そんな時、祈祷師に文句を言うと、「まだ、祈祷が足りないのですよ。もっとしないと」などと脅して、さらにお金を巻き上げようとする。

③何代も前の先祖の供養もしないとダメだと脅す

中には、「あなたのご主人の祈祷だけでは不十分です。6代前の男性と、14代前の女性も苦しんでいますから、このお二人の祈祷もしないと、災いは収まりませんよ」などと、何代も前の先祖を持ち出して、祈祷料をせしめようとすることも。

こんな時は、一呼吸置いて、考えてみましょう。

あなたの大切な人が、あなたを苦しめようとするでしょうか。先祖にしても、同じです。先祖といえば、親の親。親はわが子の幸せを念じこそすれ、わが子を苦しめたり、まして、祟ろうとは、毛頭、思わないでしょう。何代前であろうが、自分の子孫を苦しめようとする先祖はありません。

いい加減な新興宗教の言葉を信じて、無駄な出費や気苦労をする必要は全くないことを、よくよく知っていただきたいと思います。

愛妻と死別して、「正しい供養」を模索した男性

では、正しい供養をするには、どうすればよいのでしょうか。
松田敏夫さんは、最愛の妻をALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病で亡くし
、悲しみに沈んでいました。
やがて正しい供養を模索するようになり、その答えを見出したのです。
どんなことがあったのか、松田さんに語っていただきました。

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妻がALSなんて……

6年前の春、結婚50年を祝って長男夫婦がプレゼントしてくれた京都旅行中のことでした。ふと妻が、
「指輪が重い……」
とつぶやくのです。その後も、
「車のエンジンキーが固く感じるの」
「体がだるいわ」

と訴えました。神経内科に検査入院し、その年の11月、「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と告げられたのです。
筋肉に命令を出す運動神経が日一日と死滅し、最後は呼吸もできなくなる原因不明の病気でした。治療法がないために、
「この病院では、これ以上何もできません」
と、突き放されてしまったのです。目の前が真っ暗になりました。

受け入れてくれる病院を求め、住み慣れた土地を後にしました。その時の妻の残念そうな姿に、涙が止まりませんでした。
病が妻の体をむしばんでいくのを目の当たりにしながらの毎日は、つらい以外の何ものでもありませんでした。発病した翌年の4月には、車椅子で花見ができましたが、5月から呼吸困難となり、入院を余儀なくされました。苦しむ姿を見るにしのびなく、いっそのこと、一緒に死のう……と決心したこともありました。しかし、私の表情で察したのか、看護師さんから叱られ、何とか思いとどまったのです。
「1日でも1時間でも長く生きてほしい」の願いもむなしく、その年の9月、妻は私を置いて一人、後生へ旅立っていきました。

どうすれば正しい供養ができる?

「なぜだろう?優しくて、世話好きで、人様から恨みを買うようなこともなかった妻が、こんな残酷な病で命を落とさねばならなかったのか。なぜこんなことに……」
妻が死んだ実感がわかず、部屋で寝ている気がして、一人にするのはかわいそうだと思い、どこへも出掛けず、引きこもる日々が続きました。
しかし現実には、目の前に位牌があるだけ。仕方なく、位牌にいろいろと話しかけてみますが、当然、返事はありません。
「では、妻が喜ぶことは何なのか?どうすれば正しい供養ができるだろう?」
そればかり考えるようになりました。

私の幸せが最高の供養に

妻を亡くした翌年2月、新聞折込チラシの「浄土真宗」の字が目に飛び込んできました。
「そういえば、わが家も真宗だ。供養の仕方が分かるかもしれない」
と勉強会に参加することにしました。

そして、妻のいちばんの供養は、妻が最も喜ぶことをすることだと教えていただきました。妻の喜ぶこと、妻が私に願ってくれていることは、この私の幸せに違いありません。

「幸せになることこそ、一番の供養」
このことがスッと心に入っていくのを感じました。

さらに、色あせない本当の幸せが仏教に教えられていることを知りました。
仏法を聞き求め、私自身が永遠の幸福になることが、妻の供養になるのだと分かったのです。

その後、私の自殺を止めてくれた看護師さんに会って、
「あの時、思い直してよかった。あなたのおかげで、親鸞聖人の教えに遇わせていただき、本当の供養も、生きている意味も分かったんです」
とお礼を述べると、大変喜んでくれました。
妻への最高の供養と、生きる目的を知らされた私は、幸福者です。

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あなたが幸せになることこそ、一番の供養。

もし、あなたが、かつての松田さんと同じように、大切な人を失って悲しみに沈
んでしまっているならば、仏法を聞いて本当の幸せになり、最高の供養をなされ
ることを心より願っています。

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